『則天去私』
これは夏目漱石の晩年に理想とした境地を表した言葉とも言われているようですが、小さな私にとらわれず、身を天地自然にゆだねて生きて行くこと。
「則天」は天地自然の法則や普遍的な妥当性に従うこと。「去私」は私心を捨て去ること。
宗教的な悟りを意味するとも、漱石の文学観とも解されているようです。
これは、「天てんに則のっとり私わたくしを去さる」と訓読する。
人間自身も自然の一部であることを考えれば自然の摂理に対しては、それが自分にとって都合のいいものであれ悪いものであれ、従わざるを得ないのは自明の理である、として環境の中の自身の役割や流れを感じつつ立ち位置を考えたいと思います。
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